隣地使用権とはどのような権利?トラブルにならないためのポイントも解説
2023/10/17
目次
隣地使用権を申請したいけれど、どうすれば良いかわからないという方もいらっしゃるかもしれません。
また、拒否されたときもどう対処すれば良いか難しいですよね。
そこで今回は、隣地使用権とは何かを解説するとともに、隣地使用権を拒否された場合の対処法を解説します。
□隣地使用権とは
隣地使用権は、隣人に対する請求権です。
隣地の使用が認められるためには、隣地を使用する必要性を認めてもらう必要があります。
他に手段はないのか、隣地を使用することでどのような損害が生じるおそれがあるのかを踏まえて、必要性を判断します。
結果、隣地使用の必要性が認められると隣地を使用できるようになります。
以前は、隣地所有者が承諾をしなかった場合は、承諾に代わる判決を得る必要がありました。
しかし、現在では承諾を得なくても隣地を使用しての工事が可能です。
ただ、隣地使用者の負担が大きくならないよう使用の日時や場所は十分工夫しなければいけません。
基本、隣地所有者が工事を排除してきたとしても自分だけで排除してはいけません。
妨害行為が度々行なわれる場合は、妨害行為の差し止めを裁判所に求めると良いでしょう。
□隣地使用権を拒否された場合
隣地使用権を拒否された場合、行なうのが理想的な手段が2つあります。
1つ目は、話し合いをすることです。
話し合える状況であれば、まず話し合うことが大切です。
話し合いで上手くいかないと訴訟になるケースが多いですが、そうなると時間も労力もかかります。
ますます関係が悪くなるかもしれません。
そうなる前に、時間がかかっても良いので話し合ってみましょう。
その時に、工事の工程と養生作業を計画し、作業で立ち入る時間や範囲を明確に伝えることが大切です。
2つ目は、隣地使用の承諾を求める訴訟を起こすことです。
話し合いで承諾を得られない場合は訴訟に持ち込みます。
民事訴訟を提起して、隣人の承諾に代わる判決を得ましょう。
裁判所に申し立てをして、所定の手続きと手順を踏むため時間がかかるケースが多いです。
判決を取得できれば、隣地に立ち入り工事を進められるでしょう。
ただし、工事に必要な範囲内の使用に限られるため、自由に隣地を使用しても良いという意味ではないことに注意しましょう。
建物内への立ち入りもできません。
□まとめ
今回は、隣地使用権について解説しました。
隣地の使用が認められるためには、隣地を使用する必要性を認めてもらう必要があります。
隣地使用を拒否された場合は、まずは話し合うことが大切です。
訴訟まで行くと時間も労力もかかってしまうため、できるだけ話し合いでとどめられるようにしましょう。
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