遺産分割と共有物分割の違いとは?共有相続の問題点もご紹介!
2023/11/16
目次
遺産分割や共有物分割は、多くの相続人や共有者が直面する複雑な問題です。
特に、法的手続きに不慣れな方にとっては、この2つの違いや手続きが曖昧で混乱を招くことも少なくありません。
この記事では、遺産分割と共有物分割の基本的な違いと、共有相続における問題点について解説します。
□遺産共有と共有物分割の違いとは?
*1.遺産共有の場合の分割
遺産共有の場合は、遺産分割により共有物を分割する必要があります。
まず、遺産分割協議によって分割を試みるケースが一般的で、遺産分割協議が成立すれば遺産共有状態が解消されます。
現物分割や代償分割の場合は遺産分割協議書を作成し、不動産の名義変更を行ったり、換価分割の場合は不動産を売却し、売却金を相続人で分配したりします。
遺産分割協議が不成立の場合は、家庭裁判所で遺産分割調停を申し立てる必要があり、調停が成立すれば、その内容に従って共有財産が分割され、遺産共有状態が解消されます。
調停が不成立の場合は、遺産分割審判に進み、審判官が分割方法を指定します。
審判が確定すれば、遺産共有状態が解消されます。
*2.共有物分割の場合の分割
一般的に共有物分割を解消するには共有者同士で協議をおこなう必要があります。
協議が成立すれば、共有物を合意した方法で分割できますが、協議が不成立の場合、地方裁判所で「共有物分割請求訴訟」を行う必要があります。
この訴訟で、共有物の分割方法を裁判官が決定します。
具体的には、現物分割・代償分割・換価分割のいずれかの方法で共有財産が分割されます。
□共有相続の問題点とは?
共有相続の問題点としては、以下が挙げられます。
1つ目は、共有者全員の同意が必要なことです。
これが原因となり、不動産の処分や利用が困難になる場合があります。
2つ目は、意見の対立です。
共有相続は、特に不動産に多く適用されます。
そのため、修繕や建て替え、売却など、多くの場面で共有者間の意見が対立しやすいです。
3つ目は、共有者の増加です。
さらに、共有者が増えると、意見をまとめることが一層難しくなります。
意見が対立することも多くなるでしょう。
4つ目は、有効活用が困難になることです。
共有者が多いと、不動産の有効活用が困難になる可能性が高まります。
例えば、共有している土地や建物が老朽化している場合、修繕や建て替えが必要でも、共有者全員の同意が得られない限り、手が出せない状況が生まれてしまいます。
□まとめ
一般的な共有物分割と遺産共有は異なり、遺産共有の場合は遺産分割をおこなう必要があります。
共有物分割や遺産共有は、難しい手続きとなるため、弁護士に依頼するとスムーズに進められるでしょう。
考えられる問題点について把握しておき、トラブルを避けられるように進めていきましょう。
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